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フリースクール・フォロの活動のようすを、できるかぎりマメに更新していきます。

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  フォロのボランティアを始めて、今年の6月で丸5年!! 自分自身、ボランティア当初は5年も関わらせていただけるとは思っておらず、ボランティア友だちに「2年もボランティアやっててすごいね!」と話していたのに、今じゃその友だちに「もう5年にもなるんやね!!」とビックリされています。
 フォロと出会う前、1年間幼稚園教諭として働いていました。小学校受験対策の園だったので、子どもたちに勉強を叩き込むようなカリキュラム方針&先生どうしの人間関係&勤務時間外の仕事などストレスが重なり、体調を崩してしまい、辞めることになりました。
 その後、「幼稚園ではもう働きたくない」とトラウマになってしまったので、まったくちがう業種の飲食店(カフェ)でフリーターとして働くことにしました。飲食未経験だったので、慣れない仕事に四苦八苦しているときに「今まで子どもとずっと触れ合っていたから、なんか寂しいな」と、ふと思うようになりました。もともと、子どもは好きなので「何か子どもと触れ合うようなことをしたいな」と思って、学童保育などを探しているなかで、フォロに出会いました。

●当初は力みすぎ?

 フォロのボランティアになった当初は、「自分はここで何をしたらいいんだろう?」と思いつつ、ときに子どもの悩み相談に入り込みすぎてしんどくなったこともありました。今は「自分のできる範囲で関わる!ボランティアやから無理はしない!」と少しずつ割りきれるようになってきたので大丈夫ですが、当初は「何か力にならなきゃ!!」と力が入りすぎていて、自分自身でしんどくしていたのでしょう。
 じょじょに子どもたちとうち解けてきたころ、ひとりの男の子が「飲食で2年バイトしたら調理師の受験資格がもらえるから、2年がんばって調理師取るねん!」と話をしてくれました。そのとき、私も飲食バイトして1年弱だったので「私もがんばれば調理師取れるかも?」と思い、独学で勉強して2008年に調理師免許を取得しました♪ 調理師取得後、キッカケを与えてくれた当人さんに話をすると「そんな話したんや! 覚えてないわ」と当人さんはすっかり忘れていましたが、おかげで資格取れたのでありがとう♪

●料理をいっしょに

 調理師取得後は、「調理師やから何でも料理ができる」みたいなレッテルをペタッと貼られてしまったので、料理担当ボランティアの称号をいただきました(笑)。調理師は筆記のみの受験なので、知識に料理の腕が追いついてるかはわかりませんが、いろいろな料理を子どもたちといっしょに作るたび勉強させていただいてます。
 フォロと出会ってから、ほんとに多くの人と「一期一会」の縁があったなと思ってます。それは子どもたちだけでなく、ボランティアさんやスタッフさんも含めてフォロに関わるみなさんと♪ その縁がキッカケで資格取得ができたし、いろんな職業のボランティアさんとも知り合い、友だちになったり、いろいろなお話をうかがえたりと自分にとってプラスになることばかりで、この場に出会えたことを本当に感謝しています♪
 バイトとボランティアの両立は難しいときもありますが、今後もできる範囲フォロに関わって、より多くの「一期一会」の縁を感じていけたらいいと思ってますので、これからもよろしくお願いします♪

この3月で、私はフリースクールのスタッフを退き、フォロには法人の代表理事として、これからも関わっていくことにしました。この法人も今秋で設立満10年。自分にもひとつの節目をつくろうと思っています。

実は、私は今回のこの決断に1年以上悩みました。次々とこの場に持ち込まれるキツさやしんどさから本気で逃げたいとも考えていました。悶々として自分のいたらなさを責めたり、「代表職の立場も、資金繰りのことも、ポンと放り出してしまえたら……」と念じてみたり(苦笑)。

でも、「それはちがう」と、ようやっと思い直せたのは、フォロがぶつかっているしんどい状況を、役員やスタッフ間で何カ月もかけて充分に共有し、また一方で、この状況は各地で別の居場所などをやっている人たちとも考え合っていく課題なのだと気づいたことが大きいです。

いま、私たちが向き合うべきは、学校に行く・行かないといった目に見えることだけではなく、じわじわと表面化しつつあるこの社会の根深い「問題」です。こういったことに、似たような思いで奮闘している人たちや場があり、今のこのキツさやしんどさは、フォロ固有のできごとや私個人の資質のレベルの問題ではない、ということが、これからのフォロの進む方向をも示してくれていると思いました。

私たちは、たぶん、とっても少数派です。そうであってもそれを卑下することなく、なんとか自分たちの力で悪戦苦闘し続けているからこそ、そこに信頼をおいてくれる子どもたちや若い人が関係を大事に紡いでくれ、豊かな価値観をも生みだしていくのでしょう。

そんななかで、今回、自分は別のかたちでフォロにつながっていこうと決めました。今の世の中、私たちおとなの世代もあらゆる場面で、人として大切にされず、ひいては自分を大切にしにくい社会になっています。多くの人が「こんな流れって絶対ヘン!」と強く感じているのに、一方で、子どもに対しては「学び」や「体験」、「いのちの大切さ」などと上滑りなことを言ってみても、「それどころじゃないよ、まずは生きさせて!」と返ってくるのは、自然なことです。だからフォロではあえて、おたがいをゆるめあう関係を大事にし、個々のいのちの力を信頼することを前提にこの場をやってきたし、今後はもっとそれが必要になるでしょう。

今まで子どものみんなと一緒にすごさせてもらったたくさんの時間は、いろんなことをすべてひっくるめて、私にはかけがえのないものです。そのなかで、これまでに傷つけてしまった人や対話がないまま関係が途絶えている人たちのことも、ずっと胸にあります。これからも心の中でお詫びをし続けるしかないこともあり、そのことを思うと、ほんとうに言葉が見つからず、苦しいです。

けれど、これからも私なりにフォロに関わり、考え続け、思いを込めて生きていこうと思います。10年間ずっと変わらず運営がキツいのは、目に見える形での評価に結びつきにくいことをやり続けている場の持つ宿命なんだと、腹をくくることにしました。

最後に、このささやかな場につながろうと思ってくださるみなさん、これからも堂々とやっていきましょう。一方で、いろんな意味で矛盾を背負っている場なので、さらなる苦労もきっと多いことと思います。そのときになってみたら、やっぱりまた右往左往するだろうことも含めて、どうぞ、その苦労も含めたいろんな経験を、できる範囲で分け合ってください。一人ひとりの思いを持ち寄って、やっと今日まで続けてこれたフォロです。少しでも資金面などの綱渡り状態から脱出できたら……という、とってもまっとうな希望もちょっと心の片隅に置きながら……これからも、よろしくお願いします。

News Letter#26/2011.02.15より

このたび、花井さんがNPO法人フォロの代表理事業務に専念するにあたり、私がフリースクール・フォロの「主任スタッフ」という位置に就かせていただきますことになりました。花井さんの、これまでのフリースクール・フォロの代表としての業務を引き継ぐものです。

今さらですが、改めて少し自己紹介させていただきますと、フリースクール・フォロに初めて関わらせていただいたのは2007年の2月、ボランティアとしてでした。半年後にスタッフに採用していただき、現在に至ります。フォロに関わる以前は7年間、介護福祉に携わりました。それ以前はフリーター……以上が簡単な私の経歴です。

フォロに関わるようになったきっかけは、一身上の都合で前の職場を退職し、白紙にもどってあらためて自分と向き合ったとき、20代のころ、『つらい思いをしている子どもたちの役に立ちたい』と思っていたことを思い出したからです。しかし、そうした活動で生活していくのは非常に難しく、当時はあきらめたのでした。

社会のゆがみがもたらす学校のゆがみ。それは私の世代(アラフォー)が子どものころに現れ始め、現在にいたるまで悪化の一途をたどっています。場合によっては『惨状』と言っていいほどの状況を子どもたちにもたらしています。そうした状況に対し、私も子どものころは大人を責めていました。しかし今や、私自身がそうした状況に責任を負うべき大人世代の中心の年齢になりました。

私はこれまでも、フリースクールのメンバーやさまざまな方々に支えられてきました。本当にありがとうございました。新年度からは主任スタッフとして、新たな気持ちで責任を果たしていきたいと考えています。私がいたらないところは、どうかお教えいただきますよう、メンバーのみんなを始めみなさまに、この場をお借りしてお願い申しあげます。

News Letter#26/2011.02.15より

プロフィール

HN:
フリースクール・フォロ
性別:
非公開
自己紹介:
フリースクール・フォロは、大阪市にある学校外の子どもたちの居場所です。学校が苦しい子どもたちは年々増えています。学校と家庭以外の第三の居場所は、子どもの命を守るためにも切実に必要です。「フォロ」の意味は古代ローマの広場、フォーラムの語源となったものです。学校に行かないことを否定されず、子どもたちが集い、交流し、さまざまなものをいっしょに創造していきたいと思っています。

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